お知らせ

大学演劇部合同公演サマーキャンプ2024を開催しました

大学演劇合同公演サマーキャンプ2024を開催いたしました。福岡県内の大学・短大専門学校の方を対象に、俳優・脚本・演出の3つの講座でそれぞれ演じ方、脚本の書き方、演出の考え方などのノウハウについて実習を行いました。

俳優講座では、まず参加者同士の緊張をほぐすためのシアターゲームを行いました。笑い声が起こり、だんだん打ち解けていきます。緊張がほぐれたところで4種類の脚本が渡され、一緒に創作するチーム分けが行われました。4日間で同じチームになった人同士、1つの作品を創るという課題です。お互いにアイディアを出し合い、演じてみてまた考え、という繰り返しで講師の助言も得ながら演技をすることの考え方を深めていきました。



戯曲講座では「台詞を書く」というテーマで台詞をいかに印象的に見せるかの技法について学びました。たとえば「君を愛してる」という台詞も「愛してる、君を」と倒置法を用いればぐっと印象的な台詞になるということです。また、ドラマを面白くするアイディアについて学び、「桃太郎」を使って物語を膨らませることを行いました。


演出講座ではチェーホフやシェイクスピアなどの有名作品を使った実演を交えた内容でした。学生の方がシーンを演じていく中で、舞台上での並びや動き方、観客が目線を向けたくなるような見せ方まで空間の使い方と身体の使い方までを学びました。演出に関するトーク企画では過去の福岡県大学合同公演で演出を務めた現在は福岡市内で劇団活動を続けている先輩方と講師の中屋敷法仁さんとの対談でした。「どうして演出をしたいと思うのか?」という問いには「自分が観たいと思うものを創れるから」や「俳優を見ているのが好きだから」など様々な視点で意見交換が成されました。



最終日は成果発表で4チームそれぞれ20分程度の作品を文化ホールで上演しました。4日間という限られた時間でありながらもチームワークで演劇を創り、見事演じ切りました。参加者同士、達成感に溢れていました。このワークショップをきっかけに今後の大学演劇界がどう展開していくかが楽しみです。