南市民センターの東西入口に、「大注連縄(おおしめなわ)」を取り付けました。
12月14日(水)南市民センター東西入口に、「大注連縄(おおしめなわ)」を取り付けました。
【東口入口】
【西口入口】
「大しめ縄作り」は藁(わら)を綯(な)う(何本かの藁を1本により合わせること)ことから始まります。
藁をやわらくするため、12月9日(金)に南区伝承部会(シニアクラブ)のメンバーと「藁選(わらすぐ)り」(わらを選別し、木づちで叩き編みやすくすること)をしました。会場には「藁の山」「千歯こき」「藁切りカッター」「藁打ち小づち」「シュロ縄」などが並びました。
準備が整い、「大しめ縄作りワークショップ」を12月10日(土)に開催しました。
先生役である南区伝承部会のメンバーの方から藁を綯うやり方のお手本を見せてもらいました。
直径15cmほどある藁の束を2つにわけ「左ない」でキュキュと力強く綯うと子ども達が近づいてきます。
子どもたちも大しめ縄に挑戦です!!2人1組で息を合わせなければいけません。
「はい、下にまわして」「そうそう」「上手上手」「手でやってみないとわからん」と伝承部会のメンバーから声がかかります。
藁の継ぎ足しも子ども達の出番です!
継ぎ足しは特に力のいるところです。
保護者の方の力も借りて、40分程で3mと2mの大しめ縄を完成させました。
続いて、持ち帰り用のしめ縄作りです。
国産もち米の青いわらが入ったやわらかい藁です。
ねじったり、整えたり、皆さん真剣な表情!
シンプルな形だからこそ藁の巻き具合にも個性が出ていました。
飾り物には手作りの水引や稲穂がついた紙垂(しで)、松、南天、ゆずり葉がありました。
縁起物の飾り付けをして完成です!
【あとがき】
材料の国産藁の確保から大しめ縄の取り付けまで、伝承部会の皆さまをはじめたくさんの方々が今回の「大しめ縄作りワークショップ」に携わっていただきました。ありがとうございました。
今回の千歯こき等も子どものサイズに合わせて身の回りの素材を活用し、作って頂きました。
工夫して作り出す昔ながらの技術や「手が覚えてる」と言われる感覚。
こういったものは、いまの70代からの大先輩からいま教わらなければ分からなくなってしまうかもしれません
手から手へ、そこに言葉をのせて、大先輩が優しく伝える「伝承」という言葉に「新年の福を願う」体験ができたワークショップとなりました。
「大しめ縄作りワークショップ」募集時の情報